マンガばっかり

マンガ批評

ガラスの仮面

ガラスの仮面(第42巻)
★★★★
このブログに掲載したマンガには一部だけを読んだものもあれば、全巻をとおして読んだものもある。
そして、この「ガラスの仮面」に関して言えば、私は42巻を通読した!

美内すずえによる、この大河マンガを「くだらない」と言う人もいるが、それは最初のパートだけしか読んでいない人だろう。
主人公のマヤが横浜のラーメン屋の住み込み店員の娘で、母は結核、数々のイジメやスレチガイの末に女優の道を志す… といったあたり(いつの時代だ?)。
しかし、その後はどんどんとスポ根的に話が展開し、それはとてもマジメで一生懸命で、これをくだらないなどと言っては罰が当たるというものだ。
一気に読み通せるおもしろさであることは確か。

しかし内容の新しさ、画面構成の新しさ、ストーリーテリングの妙… といった意味で名前を残す作品であるとは思いにくい。
私が評価したいのは、大長編であるにもかかわらず、とってつけたような長期化ではなく(ドラゴンボールと違って)、また、全くマンネリに陥っていない点である(ドラゴンボールと違って)。
最初、作者が構想しただろうとおりにストーリーが進み、今、ようやくクライマックスに向かっているのである!

…そう、まだ終わっていません。