マンガばっかり

マンガ批評

四年生

四年生
★★★★
げんしけん」の木尾士目による青春ほろ苦マンガ。
木尾という人は、この話からすると千葉県立佐倉高校卒業後、筑波大学に進学、その後、ちょっと社会経験を積んでマンガ家デビュー? という人なのだと思う。
私とは十数年も年齢差があるのだけれど、自然な千葉弁、大学四年生カップルの感じ、就職活動のだるだるとした感じ等々、とてもリアルに、とても上手に描いてあると思う。
でも、それがエンターテイメントとして成立するのかというと、さすがにちょっとツライところだ。
もちろん本人もそれがわかっていて、この後、『げんしけん』に行くのだろうが、あの中にあるイタイ部分というのは、この本にもよく現れており、そういう意味でもこの人はかなり信頼できる人間だなぁと思う。
mixiのコミュに「げんしけん以前の木尾士目」というのがあったが、支持者はしっかりいるようである。