マンガばっかり

マンガ批評

ボーイズオンザラン

★★★★★
花沢健吾のへたれ男物語。
以前にもコメントを書いたかもしれないが、前巻を読み終わったので改めて書いてみる。
ダメ男・田西敏行がダメ人生を突き進むうち、ついに仲間を得て、家族(?)を獲得するまでの物語。
ダメ男を主眼にしながら最愛の女性を得るというストーリーとしては古谷実の一連の作品と同じだが、タナボタ的ではなく、どうしてそういう顛末になったのかをきちんと描ききっているところが花沢のよいところだと思う。
ちょっとカッコよすぎるところもあるようには思うが、それくらいはまぁ、読者に夢を持たせてもよいところではないかと思う。
映画化もされたというが、どこまでを、どんな風に描いているのだろうか?
この10巻のマンガを90分に押し込めようと思えば、できないこともないと思うが、この冗長さがあってこそのラストだと思う。