マンガばっかり

マンガ批評

昭和元禄落語心中


★★★★★
雲田はるこによる落語マンガ。
刑務所出所後、慰問に訪れた落語の師匠の元に弟子入りする男の物語。
師匠(八雲)は、亡き友人の娘と共に暮らしていたが、この二人の関係はなかなか複雑。
そこにさらに問題児が同居する…
それぞれの登場人物がいかにもなキャラになっているのはご愛敬だが、落語案内にもなっているこのマンガは、若い世代にも読んでもらいたいなぁと思う。
囲碁漫画、将棋漫画、三味線漫画、百人一首漫画… それぞれにヒットしているけれど、ホンモノの方はどうなっているのだろう。
漫画だけの人気に止まっているのかな?
しかし、漫才師漫画の「べしゃりぐらし」は、作中の漫才まで作り込まれていて、大変だなぁと思うものの、落語はその点、ネタがもう決まっているからやりやすいだろう。
もちろん、だからといって落語漫画が簡単だということにはならないだろうけど!
(No.726)