マンガばっかり

マンガ批評

ばらかもん


★★★★★
ヨシノサツキによる離島マンガ。
五島列島で書道修行にいそしむ「先生」が、そこをたまり場にする大勢の子どもたち、大人たちと関わり合うことによって成長する過程(?)を描いている。
作者のヨシノさんは五島列島の出身というだけでなく、どうも在住らしい。
イケメン書道家と少女・なるの取り合わせなど、いかにも今時のマンガらしくもあるが、五島列島のリアルが裏にあるためか読み応えがある。
決して、単なるイナカはいいね、イナカの人は純朴だね、では終わっていないところがいいと思う。
気になってちょっと地図を見てみたら、この島にはけっこう教会があるようだ。
マンガには登場していないが、キリスト教徒というのも案外多いのではないかと思う。
そのあたりの話を次巻以降で期待したい。
(No.725)