★★★
江口夏実がモーニングに連載している人気マンガ。
冷徹な地獄の獄卒を主人公にした地獄ギャグ漫画。
地獄学の薀蓄を生かしながら、クレバーな作家の描いた漫画だなと思った。
が、自分とは笑いのツボがあまり合わなかったかな、とも思う。
そもそも地獄という所の設定がぶっ飛びすぎていて、そこでストーリーを作っても「なんでもあり」になりすぎるあたりに問題があるのかと思う。
なんでもありといえば、ドラえもんにおける未来の世界なんて、メチャクチャなのだが、あれは「現在」を基点にしているので、「０点を取ったら怒られる」「しずかちゃんの入浴シーンを見たら怒られる」というような人間世界におけるルールや慣習が実はキッチリしている。
そんなあたりが今一つ入り込めなかった理由かな、などと自己分析をしている。
モーレツに薦める人がいたので読んでみたのだが、「あんまり評価高くないかなぁ」というと、「だんだん話がおそくなってくるので、自分も最近はちょっと…」とのこと。
そうか、自分にとっての合わなさ、とは、遅さだったんだ、と思う…
（No.852）
