マンガばっかり

マンガ批評

クロス・マネジ


★★★
KAITOが週刊少年ジャンプに連載した5巻もののラクロス漫画。
悪くはないと思うのだが、豊口深空が読み進んでいっても魅力的な女の子には見えなかったし、櫻井玄哲もマネージャーではなくてコーチにしか見えなかった。
それぞれのキャラクターも、おそらくは「キャラを立たせろ!」という編集部あたりの指導のためか中途半端にキャラ立ちしており、名門・蝶蘭女学院のエース・茅原和峯を極度のコミュ障にしてみたり、双子の姉妹を登場させたり… いらぬ小細工がうっとおしく感じられた。
あまりなじみのないラクロスをジャンプに掲載するにはそうとうな努力が必要だったとは思うのだが、小細工よりも、もっとラクロスならではのプレーについて描いた方が、結果的にはよい漫画となって、連載も長続きしたように思うのである。
(No.851)