マンガばっかり

マンガ批評

なるたる


★★
鬼頭莫宏による近未来青少年バトルSF。
「ぼくらの」以来、この人の作品にはあまり期待していなかったのだが、「読め!」という声があったので読んでみることにした。
が、残念ながら「ぼくらの」における読後感を変えることはなかった。
華奢な少女たちが、なぜかかわいらしくも実は残酷なマスコットと共に生死をかけて戦うという物語なのだが、世界観の設定が大きすぎるわりに描き方が粗雑に過ぎる。
また、サービスカットとも思える全裸シーンがあるのだが、作者の画力のためか、個人的な趣味の問題なのかはわからないが、まったく魅力的でなく、むしろ凄惨な気持ちにさせられてしまう。
アニメ化もされていたということで、さらに驚くのだけれど…
たしかに、この手のマンガの「はしり」だったのかもしれないけれど。
(No.878)