マンガばっかり

マンガ批評

ルーザーズ

★★★★★

吉本浩二による漫画家マンガ。
このマンガのおもしろさ、すごさを解る人は、あまりいないかもしれない。
まぁ、それでも『このマンガがすごい!2019』の7位にランキングしたことを思えば、それも杞憂なのかもしれないが…
1巻では双葉社の雑誌にモンキー・パンチの『ルパン三世』が連載されるまで、2巻ではバロン吉元が誕生するまでが描かれている。
双葉社からヒットしたマンガが少なくないことは知っているが、しかし双葉社だしなぁ、と、今もやはり思う。
しかし、講談社小学館集英社だけでは、やはりマンガの歴史は語れないし、それだけでは日本マンガの厚みは出なかったようにも思う。
今、第一機の人々が鬼籍に入りかけているからこそ、きちんと取材し、資料としても、またエンターテイメントとしても残していってほしいと思う。

(No.1103)