マンガばっかり

マンガ批評

金剛寺さんは面倒臭い

★★★★

とよ田みのる、の怪作。
作者はとてもクレバーな人だと思うが、ここで炸裂しているのは、ほとんど小学校2年生くらいの想像力。
そのおまぬけ感がすごいと思う。
意識しているのかどうかわからないが、自分の名前を、習った字だけ漢字で書いているかのような、この人の小学生っぽいペンネームにも、それが現れているような気がする。
「この漫画がすごい! 2019』の2位になったというが、こんな漫画も存在できてしまうのが日本。
いや、それは、こんなところまでやらないとやっていけないヒドイ日本の現実なのかもしれないが、ともあれ、そういう作品である。
と、中身について全く描いていなかったが、スーパー女子高生と、彼女に惹かれる心やさしい鬼の少年の物語である。
と、ほら、こうやって描いても、たしかに事実ではあるが、全く何も伝わらないような、そんな作品なのだな。

(Np.1132)