マンガばっかり

マンガ批評

アイデン&ティティ

★★★★

みうらじゅん、の自伝的マンガ。
ふらふらとロックバンドをつづけていた三浦に幻影のディランやレノンが現れて… というマンガ。
なかなかに真面目で、不安定なダメダメミュージシャンの気持ちはわからなくもない。
しかし、いつもひょうひょうとしたみうらには、予想外なほどに真面目で堅苦しく、少し後の世代で、音楽でメシを食っていこうと思ったことのある人間としては「ないわ」と思う。
ふざけてバンドをやっていたわけではないけれど、魂の叫びだとか本当の心の声、というようには考えていなかった。
いい曲を作りたい、と思っていただけで。
それが世代ということなのかな…

(No.1169)