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中村淳彦のルポを小田原愛がマンガ化したもの。
ルポに描かれていることは確かだと思うし、そうしたジャーナリズムは、きちんとやっておくべきだと思う。
そういう社会的意義があるのはもちろんだが、ただ、このマンガは、要するに転落する女子を見て、哀れみ、支配欲を満喫されるタイプのポルノだということはきちんと把握しておかないといけない。
ポルノがいけないわけではないが、こうしたルポやマンガが成り立った背景はそもそもポルノだよ、ということはしつこいながらに強調しておくべきだろう。
こういう人はたしかにいるのだろうが、やはりそうでない人の方が多数であり、東京の大学生は学費の高さから風俗嬢に身を落としている、という風に短絡させるべきではない。
また、アマゾンのレビューには中高年世代と若者の世代間対立を煽り過ぎだというコメントも多かったが、たしかにな、と思った。
それほど中高年が儲かっているわけではないし、若者も、そこまで貧困ばかりではあるまいに…
（No.1310）
