マンガばっかり

マンガ批評

満州アヘンスクワッド

★★★★

門馬司・鹿子による満州を舞台にしたサスペンス漫画。
史実的に、制度的にこういうことがありえたのかどうかはわからないが、アヘン密売によって金儲けをしたような闇社会はあっただろうし、軍が裏でそんなことをやっていた可能性もなくはない。
エンターテイメントの設定としては十分かなと思う。
昭和初年の日本人は、アジア社会に軍事や政治的にも深くかかわっていたので、マンガの舞台としては可能性がたくさんあると思う。
そうしてマンガが賑わってくれれば、どれはそれでいいのだが、アジアというのが、今まで思っていた以上に刺激的で面白いということ、陰についても日向についても広く関心を持ってもらって、あたらしい経済圏・文化圏になってくれるといいなと思う。

(No.1309)