マンガばっかり

マンガ批評

レンアイ至上主義

レンアイ至上主義(1)

水波風南(みなみかなん)によるマンガ。
「女はやられたがっている」「すきがあれば何でもやっていい」というような論理を持ち出す男はさすがに少なくなってきたとは思うが、女性の側からそんな「とんでも論理」を復活させてしまった「とんでもマンガ」。
そういう趣味を持つこと、そしてそれを表現すること自体は自由だと思うが、それが説得力をもってなされていないところがよくないのである。
登場人物に何のリアリティもないし、事件も露悪的にワンパターンが繰り返されるだけ…
「とんでも論理」は、いつになってもとんでもないものにしか見えてこないのである。

こんなマンガを少女誌に載せていいのかどうか… という論議はともかく、こんなマンガを好んで読む少女たちがかなり多いことは、事実として認めなければいけないようだ。