マンガばっかり

マンガ批評

誕生

大島弓子選集(第1巻)
★★★
朝日ソノラマから出ている『大島弓子選集1』を読んでみた。
1冊が1223円なんて、新書や文庫に比べると割高だなぁとも思うが、装丁もきれいだし、分量もあるし、作者によるエッセイマンガも巻末にあったりで、そう思えばなかなかお買い得だと思う。
第1巻にはデビュー作である「ポーラの涙(1968)」を初めとする初期の作品が収められており、いわゆる「少女まんが」の枠からまだ一歩も踏み出せていないという印象は否めないが、「恋愛」よりも「少女が生きるということ」の方に重点が置かれているのは、やはり大島弓子なのかなぁとも思う。