マンガばっかり

マンガ批評

翔んだカップル


★★★★
柳沢きみおのラブコメ
今は「新」があったり「21」があったりするけれど、私は初代を知ってるんです(というか、初代しか知らない)。
私がコレを推奨したいのはこのマンガが少年ラブコメの最初の成功作だと思うから。
今は、少年誌にラブ&SEXはたくさんあるけれど、それまで少年誌にはスポーツ、SF、推理、ギャグという路線しかなかったのです。
吾妻ひでお内山亜紀というロリコン路線はオタク文化の興隆と共に有名になったけれど、少年誌における少女マンガ的なラブについては案外触れられていない気がする。
今、読み直したら「うぷぷ」というシーンが多いと思うけれど、それでもマンガ史に名を刻む作品だと思いますね。
学園ドタバタ・マンガとして始まっているのに、だんだんとシリアスになってきているのも、いかに時代が柳沢を待っていたか、そして柳沢と共に時代が変わっていったかを示していると思う。