マンガばっかり

マンガ批評

MONSTER


★★★★
浦沢直樹の長編。
だいぶ前に買っていたのだけれど、ようやく通読した。
おもしろさが鼻についたのだ…
たしかにドキドキする展開で、一気に読めてしまう、というか読まずにはいられないおもしろさではある。
しかし、やはり鼻につくのだ。
登場人物たちが、いちいち痒いところに手が届くようなキャラでありすぎる。
悪役にも正義の味方にも、安心して読める健全さ!
つまり通俗的なのである。
しかもヤワラに出てきたはずの○○さんが、ほとんど同じような性格のままで出てくるし、構成自体も20世紀少年とほとんど同じ…
もちろんそれでおもしろければいいのではあるけれど、やはり「文句をつけたくなるおもしろさ」であった。