マンガばっかり

マンガ批評

アイホシモドキ


★★★
森繁拓真が「少年チャンピオン」に連載しているコメディ。
森繁と言えば、最近、『となりの関くん』でミニ・ブレイクしているが、本作は双子かと見まがうような女子と男子の物語。
女子(相星)は男子顔負けの男気のある存在で、一方の男子(元木)の方は、女子顔負けの女子力ぶり…
こうした二人が日常のドタバタに巻き込まれるという話(なので元木はアイホシモドキと称されるわけです)。
面白くないわけではないけれど、相星は無駄に好戦的だし、元木も無駄にヘタレ過ぎて、あまりグッと来なかった。
なんでもかんでもリアリティを強調しすぎているように思われるかもしれないが、読者というのは基本的に登場人物の心情を理解しながら読むのである。
中心となる2人に対して「あぁ、そういうのはわかるなぁ」と共感されないマンガというのは、やはり長く愛読されるものにはならないように思うのである。
(No.748)