マンガばっかり

マンガ批評

だがしかし


★★
コトヤマによる世界初の駄菓子マンガ。
デビュー作にして、連載6ヶ月で累計25万部突破で、アニメも好調なのだそうだ…
毎回登場する駄菓子、巻末には各社の名前が出ているので『ハイスコアガール』のようなことにはならないだろう!
アイディアがいいし、絵もいい。
ほたるさん、バカっぽくてカワイイし。
しかし、2巻まで読んでみると、なんとも底が浅いのである。
駄菓子にまつわるあるあるネタで行くのかとも思ったが、意外にネタも少ないようで、有名駄菓子というわりに、知らないものが多いというあたりも、この読後感に繋がっているのかとも思う。
まぁ、駄菓子なので、時代や地域差もあるはずなので、もしかしたらすべてがドンピシャだという人もいるのかもしれないが…
ただ、あたりまえのことだが、ギャグ漫画というのはギャグがおもしろくなくてはいけないということだ。
イカ娘』も『それでも町は廻っている』も、設定の奇抜さがウケたというのはあるだろうが、実は、それ以上に個々のストーリーやギャグがおもしろいからウケているのだと思う。
ほたるさんやサヤちゃんのキャラも悪くないのだが、それだけでは愛される存在になれないと思う。
駄菓子紹介を中心に据えるか、それとも駄菓子紹介は二の次にしてストーリー重視にするか、どちらかにしないと人気は凋落するのではないだろうか。
せっかくのマンガなので、修正を急いでほしいと思う。
(No.905)