マンガばっかり

マンガ批評

七つ屋志のぶの宝石匣


★★★★★
二ノ宮知子の質屋マンガ。
おもしろいな、と、心から、能天気に言えて五つ星もきもちよい!
音大の話、質屋の話、どちらを書くかと問われて、まず、音大の話を選んで、それが「のだめカンタービレ」に、そして、この度、ようやく質屋の話が書かれたということらしい。
質屋について、ほとんど知らないのだが、二ノ宮はのだめの時がそうだったように、実によく調べている(のだと思う…)。
二ノ宮知子佐々木倫子か、という感じである!
というと「87 clockers」はどうなんだよ、ということになりそうだが、これは87 clockerというジャンル自体が、単なる趣味で、そこに共感も持ちようがなかったし、登場人物も、それぞれに極端すぎて誰にも共感しえなかった気がする。
宝石匣では、主人公がのだめ級の<超人>であり、それがかもしだす面白おかしさ、深刻さもあったりで、設定がGOOD。
質屋というのは、なかなかに人生を感じさせる場所でもあり、その意味でも万人になるほど、と思わせることができるのではないかという気がする。
(No.997)