マンガばっかり

マンガ批評

その女、ジルバ

★★★★★

有馬しのぶ、のマンガ。
40歳となってスーパーの倉庫係に回された女・笛吹新。
恋人とも別れ、人生に何もいいことなどないと思ったところで、熟女バー「OLD JACK & ROSE」を発見。
見習いで働くうちに「ギャル」と呼ばれ、価値観の転倒した世界で自分の道を見つける…
1巻まで読んだところで、もてない男が別世界で急にモテる話の逆バージョンかと思って、しばらく読まずにいた。
が、巻が進むにつれて創業者であるジルバの来歴、バーで働く女性たちの身の上、ことにブラジル移民の秘話が語られる頃になると、ただのモテ話では終わらなくなってくる。
いよいよあらら(新の源氏名)にも恋人登場か、とも思われる5巻で完結というのも、非常に潔くていいと思う。

(No.1164)