マンガばっかり

マンガ批評

ザ・ファブル

★★★★★

南勝久のマンガ。
伝説の殺し屋が1年間休業して大阪で「妹」と暮らすうち、仕事を忘れようとしても、どうしても物騒な案件が持ち上がってくる… といった話。
ヤクザの冷酷無残な世界を描きながら、殺し屋・ファブルや「妹」ヨウコの生い立ちや人間性も見え隠れし、ギャグや人情も無理なく織り込んだいいマンガだと思う。
主人公が本当に強く、しかし、休暇中に、なんとかして「普通の人」として生きていく道を学ぼうとする真面目さは、マッチョなだけのマンガとは一線を画しており、新しい境地を開いているように思った。
映画がヒットしている、ということだけれど、まぁ、そりゃそうだわな…
今、一番展開が気になるマンガのうちの一つ!

(No.1172)