マンガばっかり

マンガ批評

うどんの国の金色毛毬

★★★★

篠丸のどか、によるうどんマンガ。
うどん屋の息子・宗太は、家業を嫌って東京でWEBデザイナーをしていたが、帰郷した際に人間に化けた狸の子と出会い、人間として育てていくことになるというファンタジー
甘いと言えば甘い。
父と息子(ではないけれど)が、あんなにラブラブしているというあたりも、女性漫画家だから描けることなのか、とにかく同性としては薄気味が悪いのだが、それでも異形のものと人間が生活するという鶴女房以来の説話的な流れ、香川の歴史や風土も十分に織り込みながらの全国誌連載、そしてアニメ化まで行きついたというのはとても立派だし、いいと思う。
全12巻の延ばし方や締めくくり方も納得のできるもので、なかなかいいと思った。

(No.1229)