マンガばっかり

マンガ批評

【推しの子】

★★★★

赤坂アカ横槍メンゴのマンガ。
赤坂は『かぐや様』で有名だが、ここでは原作を担当している。
さすがに赤坂だけに、おもしろい。
産婦人科医・ゴローの元にアイドルグループの「推し」がお忍びでやってくる。
双子を身ごもっていることがわかるが、アイドル活動を休み、秘密裏に出産することを決意。
ゴローは何物かに殺害されるが、なんと自分が「推し」の子どもとして転生していることに気づく。
双子の片割れは、かつて自分が担当しながら病死した少女。
自分のママが「推し」であるという日を送るうち、ママはストーカーに殺害されてしまう。
いろいろあり得ないことの連続なのだが、それ以外の部分では芸能界の裏側もクレバーに描いており、ただのSF、ただのオタ話に終わらせない所が現代的でポップだと思う。
ただ、3巻以降になると、この展開が少し弛緩している感は否めない。

(No.1236)