マンガばっかり

マンガ批評

昴(11)
★★
曽田正人によるバレエ・マンガ。
まったく面白くなかったとは言わないけれど、バレエ漫画としては並の作品だったと思う。
ところどころにちりばめられた言葉、バレエは西洋の芸術であって東洋人が簡単に入れるもんじゃない、とか、インスピレーションが湧くのを待っているようじゃプロのダンサーになれない等々はうーんと思わされたが、そういうシビアな現実を認識していながら「激動の人生」「大天才」「双子の弟の死」といった大げさな言葉を使うことでしかバレエの上手さを伝達できていないところには不満が残った。