マンガばっかり

マンガ批評

難波鉦異本

難波鉦異本(第1巻)
★★★★
大阪・新町の遊女・和泉と禿・ささらを描いたもりもと崇のマンガ。
「難波鉦(なにわどら)」というのは実在の遊女評判記のようなものらしい。
かなりお下劣だったりブラックだったりはするけれど、案外、近世の新町とはこんなものだったのかもしれないと思わせる。
手塚治虫文化賞の新生賞を受賞しており、それほどの「大作」であるかどうかはわからないが、ちょっとかわったオリジナリティはあるマンガだとは思う。