マンガばっかり

マンガ批評

花田少年史

花田少年史(5(番外編))
★★★★
アニメ化に続いて映画化もされた一色まこと出世作
この人も男っぽい名前だし作風なんだけど、女性なんだよなぁ。
少年マンガは女も描くけれど、少女マンガを男は描かない。
これって女はズボンをはくけど、男はスカートをはかないっていうこと?
ま、どうでもいいけど…
ヤンマガuppersに連載され、1995年の講談社漫画賞も受賞している作品。
交通事故から幽霊が見えるようになってしまったやんちゃ少年が、いやいやながら迷える霊たちを成仏させる話…
昭和40年代を舞台とした人情系マンガで、どの回もなかなか丹念にストーリーが作られているのは感心させられる。
が、よくもわるくもエンターテイメントという気がする。
マンガなんだからもちろんそれでいいのだけれど、「これを描かなければいけない」というような必然というようか、アクといか、個性というか… が感じられず、そのあたりをちょっと頼りないように思った。
すべてのマンガにそういう個性やら作家性やらが必要だというわけではないのだが、作品が作品だけど、そんなことを思ってしまう…