マンガばっかり

マンガ批評

ビューティフル・ワールド


★★★
森本里菜が自らの経験なども織り込みつつ書いた留学ラブコメ(借物です!)。
作家自らが外国に頻繁に足を運んでいることからして、そこで起こる出来事やら文化の違いによるギャップ等々をうまく取り込めていると思う。
でも、「りぼん」の年齢を大きく越えてしまっている私には、「そんなに簡単に行かないって!」という気がしてならなかった。
いや、幼く見えて、案外、しっかりしたたかに生きてる日本の女の子は、うまく歯車があえば、欧米諸国でかなりモテルという実感があるので、その意味で、ここに描かれていることはほぼ現実そのまんまだと思う。
しかし、1冊分の分量でしかないこと、そして掲載誌が「りぼん」だというような限界もあってか、あまりにも心理描写や引き起こされる事件が「わかりやすすぎ」だったと思う。