マンガばっかり

マンガ批評

笑う大天使


★★★★
川原泉が1987年の「花とゆめ」に連載した代表作。
どうもギャグやユーモアがぬるくて、恥ずかしい。
20年前というのは、そもそも、そういう感じのするものなのだけれど…
いかにも少女マンガ風のあり得ない設定だが、それなりにスリルとサスペンスが、冒険と恋愛もあっていいと思う。
注文を付けるとすれば、もう少し悪役たちのリアリティというか、緻密さ、凄さがあってもいいかと思うのだけれど、まぁ、そういうギスギスしていないのが川原ワールドと言ってしまえばそれまでか…
ただ、川原ワールドの非忠実な住人としては、やはりそのあたりの軽さが、気にかかるのである。