マンガばっかり

マンガ批評

聖☆おにいさん 第3巻


★★
絶賛したマンガだけど、3巻を読んでみたら、アレ?
やはり1〜2巻への緊張感は続かなかったようだ。
エスブッダだけでなく、その周りのキャラクターもどんどん登場し、しかも彼らもどんどんキャラが立っていき、1〜2巻にあった「21世紀の日本に紛れ込んでしまった聖なるおにいさんたちの日常的にして非日常な日々」というスタイルが崩れてしまっている。
そのアンリアルなリアルさこそが面白かったはずなのに(もっとも3巻になって「調子が出てきた!」という読者もいるんだろうけれど)…
たくさんの個性的キャラクターが出てきて、キャラを120%生かしたギャグを繰り広げるというのは後期の「ちびまる子ちゃん」と同じである。
いや、それに限らず、「ごっつええ感じ」の後期もそうだったし、「笑う犬」の後期もそうだった…
簡単にして確実な笑いが取れる禁じ手なのだ!
早いところ「休暇が終わった」として、聖人の国に帰した方がいいのではないかと思う。