マンガばっかり

マンガ批評

ちかいの魔球


★★★
ちばてつやの作画、原作は福本和也
昭和30年代後半に描かれたマンガ。
高校を卒業したばかりのバッテリーが巨人に入って大活躍… というストーリー。
長島やら王やら川上やらが実名で登場し、なんともお子様な二人を暖かく(甘過ぎ!)迎え入れるというのも、当時の野球少年達には熱く受け入れられたのだろうと思う。
しかし、このくらい昔の作品になると、読了するのにかなり疲れてしまった…
夏目房之介も書いているように、「巨人の星」はこのパクリ。
原作の梶原一騎にしても画の川崎のぼるにしても…
阪神の大田原なんて、髪型からなにから花形満である。
消える魔球で肩を壊すのもパクっている。
伴宙太の背番号119もここから来ていたようだ。
しかし、夏目も言うように、「巨人の星」がこれをパクっているのは紛う方のない事実であるにしても、それを上回るような新しさ素晴らしさが「巨人の星」にはあったのもまた事実であると思う。