マンガばっかり

マンガ批評

百姓貴族


★★★★★
荒川弘の農業エッセイマンガ。
鋼の錬金術師」の荒川弘である。
そう言うと、「あぁ、人気漫画家が有機農業かなんかにハマったのかぁ」と思われるかもしれないが、荒川は元北海道の正真正銘の農民!
ハガレンを読む限り、そんなことは露ほどにも感じられないが、これが現実なのだ!
元々、絵もうまいし、センスもある人だからというのもあるが、描いてあることは本当にそのとおりだなぁと納得させられた。
本当に農業はキツイしシンドイだろうと思う。
なのに牛乳を棄てろだの、今度はバターが足りないから早く作れだの…
有機野菜がいいとかいいながら、虫が付いてるだの、形が悪いだの…
いったい消費者っていうのは何様だっていうんだろう。
自給率200%の北海道が独立したらどうなるんだ、というのは、まんざらギャグじゃないだろう。
「教育マンガ」というのはあるけれど、なんだかそういうのはウソくさい。
こんな風なもので日本の農業だとか地方とかいうことについて学んで欲しいものだと思う!

なんかじいさんくさい説教になってしまったが…