マンガばっかり

マンガ批評

侵略! イカ娘


★★★★
安部真弘による侵略もの…
海の家を経営する姉妹の元に地球侵略を狙うイカ娘が現われ、しかし、なんやかんやで姉妹とその周辺の人達の中で温かく過ごしていってしまうという話。
萌え系と言われればそうなのだが、ロリと言われればそうなのだが、やはりそういうものとは違うんじゃなイカ… と思わせるようなゆるギャグ漫画。
女の子たちのゆるい笑い… と書くと、これはまた「けいおん」だの「らきすた」だのが浮かんできそうなのだが、やはりそれとも違うし、ヘタレが地球侵略を狙うと言えば「ケロロ」も思い浮かぶのだが、それとも違う。
このように「似た系統のマンガ」と言われれば、いろいろあげられるのだが、やはりどれとも違う原理で動いているのではないかと思わせるという不思議な作品。
ほとんどが夏のシーン、しかも姉妹の家になぜ両親がいないのか、イカ娘の仲間や両親、生育環境なども全く語られていないなど、不自然きわまりない。
が、まぁ、いいかとも思えてしまうのだな…
10巻を過ぎると、さすがにネタの元気も薄れてきてはいるものの、それでもやっぱりイカ娘はカワイイな、と思える。
「似た系統のマンガ」が好きな人はもちろん、嫌いな人でも、「あぁ、これなら」と思って読んでもらえるのではないかと思う。(No.683)