マンガばっかり

マンガ批評

ましろのおと


★★★★
羅川真理茂による津軽三味線マンガ。
赤ちゃんと僕」の羅川が少年誌での初連載。
青森からふらっと東京にやってきた沢村雪が高校に通わせられ、そこにあった津軽三味線愛好会と関わることとなり、だんだんと関わる人間が多くなって、ボルテージもあがっていくという感じ(になるのでしょう)。
月刊少年マガジン」という媒体のためもあってか、登場人物のキャラがはっきりしすぎているし、予定調和過ぎ。
しかし、作者が青森県八戸市出身ということもあってか、東北の風土や言葉もリアリティがあり、三味線の薀蓄にもリアリティがある(ホントかどうか、実は素人の私にはわかっていないのだけれど…)。
書道マンガがあって、百人一首があって、はいはい、次に津軽三味線ね… と言われれば、全くその通りのものだけれど、学園もの、スポ根ものの一つの展開として、及第点を与えていいと思う。(No.684)