マンガばっかり

マンガ批評

プライド


★★★★★
一条ゆかりの人気マンガ。
歌姫をめざす2人の女性が自らのプライドをかけて戦いながらも成長していく物語… ということかな。
いわゆる通俗小説的なドロドロした少女漫画(女性漫画?)であるが、なんといってもためらいもなくそういう世界を描き切った一条がすごい。
2002〜2010年の連載だが、一条は1949年うまれだというから完結した時は60歳。
一条は12巻の帯に「今までにこんなに長く、こんなに調べて、こんなに初めての体験をして、こんなに大変だった連載は無いです! 人が成長するためには何が必要なのか、地味に努力し続けて苦労するしかないのかという結論に至りました」と書いているが、そんなことを言える60歳はすごい!
12巻は今までのモヤモヤを一気に解決してしまうエンディングで、一気に終わらせてしまった感も強かったが、そんな批判も細かなことに過ぎない。
映画では麻見史緒のキャスティングが悪すぎるとは思うが、まぁ、それも許してあげましょう…
(No.829)