マンガばっかり

マンガ批評

ど根性ガエルの娘


★★★
大月悠祐子による漫画家漫画。
とはいえ、描かれる対象は自分の父・吉沢やすみ、である。
「スゴイ!」と言われていたので、すぐに買っておかねばと思って買ったのだが、期待が高すぎたのか、2冊を読み終えたところで「ふーん」としか思えなかった。
この親子が相当な苦しみを乗り越えてきたのはわかるのだが、ぐいぐいと引き付けられて読むということはなかった。
過去と現在が行ったり来たりしてネタバレになっているということもあるかもしれないし、作者の画力の問題というのもあるのかもしれないが、おそらくはストーリー・テリングの問題が一番大きいような気がする。
どれだけすごい人生を送った人でもストーリー・テリングの力がなければ、だれも面白がることも悲しがることもできないと思うので…
(No.962)