マンガばっかり

マンガ批評

ふしぎの国の有栖川さん

★★★

オザキアキラによる不思議ちゃんマンガ。
タイトルが面白いので買って読んでみた。
別冊マーガレット連載作品としては、少々、子どもっぽい感じもする。
古風な家で育ち、世間離れした有栖川さんがなぜかイケメンのスポーツ万能少年野宮くんと付き合うことになる話。
野宮くん、男子にも女子にもモテモテで、でも全然、色恋には疎いという設定なのだけど、なのに有栖川さんにふいにキスするとか、そういうのってありえないだろ、と思う。
まぁ、それは少女マンガのお約束なので、深く追求しないにしても、みんながいい人すぎて、そのあたりも『君に届け』に似ているように思うのだが、物語のメリハリにも乏しく、せっかくライバル登場したかと思いきや、まさかのいい人で、不発。
6巻になって、やはりまさかの野宮くんの親友・菅谷も有栖川さんが好きになってしまうという展開があり、ここが「いい人だけが登場する少女マンガ」としては最大の見せ場になるはず! ならないとダメなはずである!
と、6巻までしか読んでいないので、その後はどうなるのやらわからないのだけれど…

(No.1106)