マンガばっかり

マンガ批評

お茶にごす。

★★★★★

西森博之のギャグ漫画。
不良が茶道部に入って、そこの部長に惚れてしまい、部長の手前、暴力を起こすことなく優しい人になろうと努める… というのがおおまかなストーリー。
しかし、船橋雅矢は「不良」と言えば説明完了してしまうような単純な人物ではないし、美人の部長というのも、ただただおっとりとした美人だというだけでは済まない。
雅矢が部長を好きになるのはわかるし、部員たちが部長の卒業を本当に悲しむのもよく分かる。
学園ものでヤンキーものでラブコメでギャグ漫画ではあるのだが、いわゆる学園ものとも、いわゆるヤンキーものとも、いわゆるラブコメとも、いわゆるギャグ漫画とも、そもそも構成原理から違っているのではないかと思われる秀作。

(No.1226)