マンガばっかり

マンガ批評

呪術廻戦

芥見下々の人気マンガ。
アマゾンで販売価格よりも高い転売価格で売り出されたセットを買って読んでみた。
が、これはいかんな。
0巻というのもあって、これから読み始めたが、自分を慕っていたストーカー気味の女子が憑き物となった男子学生が圧倒的な呪術力を持つようになった、という設定は面白いなと思った。
が、1巻からは、ほとんどその前振りが生かされることもなく、なんだか東西に別れて学生たちが呪術合戦を繰り広げるというものらしい。
なんのために戦うのかもわからないし、登場するのが到底人間であるとも思えない存在なので、どんな必殺技をもって相手を殺そうが、相手に殺されようが、まるで何の感興もわかなかった。
「王道もの」については、そもそもあまり熱狂した経験がないのだが、それにしてもドラゴンボールはもちろん、幽白でも、ワンピースでも、銀魂でも、ぼくヒロでも、鬼滅でも…
「なるほど、こういうところが人気になるんだな」というのは、まぁ、感じ取ることが出来た。
何故はやったのかわからない、ということでよく話題に出て来る鬼滅にしても、やはり画力は確かだし、世界観の設定などもうまいなというところがあるのだが、呪術廻戦については絵が上手いとも思えないし、かわいい子が出て来るわけでもなく、ギャグがあるわけでも、人間ドラマがあるわけでもなく、トリッキーな設定とか、歴史的な地理的なトリビアがあるとか、友情が出ているとか、そして呪術世界への誘いになっているというのでもなさそうだし、残念ながら、何一つ、プラスに評価できるものが見つけ出せなかった。
てめぇの感覚が古いんだよ、と言われるだろうけれど、古くたってなんだっていいけれど、つまらないんだからしょうがない!

(No.1248)