マンガばっかり

マンガ批評

無能の鷹

★★★★★

はんざき朝未が新しく定義したOL像!
今のビジネス社会をうまく表現し、うまくちゃかした漫画だと思う。
ほんとにどこもこんな感じでやったようなやらないような、やらないようでやったようなことをしてる人っているんだろうな。
有能みたいな人がバリバリいて、有能な仕事をしていたにしても、上司や一般大衆がそれについていけずに自滅しているところもあるだろうし、結果として、こういうことになるんだろうな。
ただ、もう日本社会は、正社員さえ少なくなり、9時5時で出社/退社する派遣や非常勤で働く人も増えているので、その意味で、「無能が無能であるゆえの有能さ」みたいなことが、今までの時代以上に気づかれることなく終ってしまうのかもしれない。
某元国家公務員が最初に覚えた仕事は、「いかに出勤簿をそれらしく年季のはいったように見せかけ(日に当てるらしい)、毎日毎日、本当にハンコを押したような書類を作るか」だったというけれど…
まぁ、みんながみんなプライベートを充実させて、生産より消費を重視するようになれば、それはそれでハッピーなのかもしれないけどね。

(No.1251)