マンガばっかり

マンガ批評

おれは短大出

★★★★★

堀道弘の自伝的漫画。
短大出という学歴が、どのように人生に影響したのかというような話かと思ったが、短大を「出」るのは最後の最後。
富山の高校を出て、どこの大学にも受からず、地元の短大に入学するが、気になるのはオンナのことだけ。
しかし、何もかもうまくいかないし、そもそも何をどううまくしたらいいのかもわかっていないというダメダメダメ男。
作者は1975年生まれなのだが、その夢と現実とプライドと頑固さは痛いほどわかる。
こんなんじゃダメだ、と思って思い切ってするのが東京への家出だが、どこにどう行くのがいいのかさえも分かっていないというダメさ加減!
うん、しかし、そういうものなのだな。
どんな人なのかと思ってネットで検索してみた。
主人公の歩留よしおのような顔かと思ったら、なんとオシャレ中年!
漆職人と漫画家の二足のワラジ、ってかっこよすぎるしオシャレすぎる!
しかしまぁ、そんなもんなのかもなぁ。

(No.1288)