マンガばっかり

マンガ批評

君ノ声

★★★

森永ミクのマンガ。
しゃべることのできない財閥令嬢と人の心が読めてしまう男の物語。
しかし、その令嬢は相手の心の声が文字として読めてしまう…
大正時代を舞台にしており、少しレトロな感じもよいのだが、そうとうにマンガを読んできた人だなと思える信頼感があって、キャラ設定や世界観は悪くないと思う。
ただ、絵はあまり上手だとは言えないし、舞台設定や時代考証も、少し甘いと思う。
よくも悪くも初々しい感じがするが、デビュー作ではないようだ。
しかし少女マンガを推進していく存在になってほしい作家だとは思う。

(No.1290)