マンガばっかり

マンガ批評

恋とゲバルト

★★★

細野不二彦による学生運動の時代を舞台としたマンガ。
右翼の用心棒として働く新入生・東儀と、左翼の女ヌンチャク使い・美智子の物語。
そのヌンチャク使いは部員一人のみの園芸部員だが、東儀はその本性を知らないまま、彼女の雰囲気に惹かれてフラフラと園芸部に入部してしまう…
何も大学紛争をバトルものにすることについて、そこに恋愛要素を入れて描くことについて批判したいわけではない。
ただ、あまりの単純素朴さに驚かされた。
長尾謙一郎の『三日月のドラゴン』を読んで、その単純素朴さ、それまでの作風とのギャップに驚かされ、狐につままれたような感じがしたが、同じような読後感…

(No.1347)