３８度線上の怪物

★★★★
手塚治虫の描いた「ミクロ決死隊」としてパクられた…　として有名な作品をはじめとする初期の作品集。
書き直ししてあるのだろうが、当時のリズムなのだろう。
短篇の割には設定がこみいっており、テンポが早すぎる気がする。
しかし、よくもこうハチャメチャなストーリーを次から次へと考え出したものだと思う。
編集者達が死闘を繰り広げた時期の作品なのだろうが、わけのわからない生命力・パワーをかんじさせる。
ちなみに３８度というのは結核を発病しているかどうかというギリギリの線であるのと共に、南北朝鮮の境目である３８度線を意味しているのです。
こういうとこが、なかなか現代史…