マンガばっかり

マンガ批評

家族のそれから


★★★
ひぐちアサ講談社に投稿したホモ高校生を描く「ゆくところ」と、初めての連載である「家族のそれから」を収めた最初のコミック。
「ゆくところ」は、絵もうまいとは思えず、内容もビミョウなBLものでしかなく、もしも私が編集担当者であったら、とてもこれが期待の新人の作品だとは思えなかっただろう。
「家族のそれから」は年齢差カップルの母親が死去し、26歳のダンナが血のつながりもない高校生の兄妹の世話をすることになるという物語。
設定もおもしろいし、中身も悪くはないのだが、物語の運び方やコマの割り方がぎこちない感じでちょっと読みにくい。
ただリアルとギャグのあわさった感じは「おおきく振りかぶって」を思わせるものがあるかなぁ。